スリヴェン(Слѝвен / Sliven)は、ブルガリアのスリヴェン州にある都市で、ブルガリアでは8番目に大きな都市である. スリヴェン州の行政や産業の中心となる自治体で、2011年2月現在の人口は89,848人である. スリヴェンはブルガリアのハイドゥクが19世紀にオスマン帝国に抵抗し戦った場所として有名で、「100のヴォイヴォダの街」として知られる. ヴォイヴォダはハイドゥクのリーダーとして存在した. 岩がちな山塊として知られるSinite Kamani(Сините камъни)と国立公園に関連した新鮮な空気やミネラル分が豊富な源泉は多様なレジャーや観光を提供している. 投資家には地元のボーラによる風力発電による電力供給の機会を切り開いている. スリヴェンの他の点で興味が惹かれる点には市の紋章で、これは中心部にある樹齢1,000年以上の古いエルム(Старият Бряст, "The Old Elm")で街のシンボルとなっている. オスマン帝国支配期には木の上にブルガリアの革命家を吊るしていた. 今日、市では3本をベストな状態で生育させるため努力しており、加えて根元を保護するためセメントで守っている.
スリヴェンはブルガリアの首都ソフィアから100km、ブルガリア最大の商業港があるブルガスから100km、ギリシャとの国境から130km、トルコとの国境から130kmそれぞれ離れた場所にある. 近隣の都市にはヤンボルやノヴァ・ザゴラがある. 市の西側は「桃の谷」と呼ばれ、大きな桃畑が含まれている. スリヴェンは鉱泉でも知られ、肝臓の疾患や神経症の治療に用いられている. 市内でもっとも人が訪れ多くの人を惹き付ける場所はカランディナ(Карандила)で、最高地点は海抜1,050mあり市街を一望することが出来る. カランディラはハルカタと呼ばれる岩で構成され、岩が突き出し真ん中に穴が開いた形になっている. 穴を通ると願いが叶うと言う言い伝えがある. 毎年7月には文化教育機関の主催によりフェスティバルが行われている.